改めて考えてみる:WX320K

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色々考えてみて

その後、出てきた情報によって印象が変わったので、その点について書いてみたい。
というより、欲しくなってきた。まだ、未確認情報もあるのでなんともいえないが。

まず、この機種の最大の注意点は、WX300Kの後継機、すなわち普及機であるということである。
ウィルコムとしては、高価なハイエンド端末ではなく、普及機を優先させたという事だろう。

なぜなら、前者はコアユーザーには喜ばれるが、一般的にはあまり売れないのに対して、
後者は、ダブルホルダーや定額プラン目的のユーザー向けに大きなニーズが見込めるからだ。

また、端末が高価であった場合、ユーザーがソフトバンクに流れる可能性がある。
ソフトバンクのホワイトプランは、月980円ではあるが、端末は高価となる。
同じ端末が高価ならば、端末の性能が良く月額の維持費も(見かけ上は)安いソフトバンクに流れるユーザーがいてもおかしくはない。

今回の発表で明らかになるウィルコムの戦略

さらに、ウィルコムは、注目を集めることよりも、着実に成長していく道を選んでいるという事だろう。
普及機が売れるということは、大きなユーザー数の増加が見込め、さらに月単位収入が健全化する。
前者は、契約数の増大(マーケットの拡大=今後の他機種化)に必須であるし、後者は、インフラ整備に必須である。

ウィルコムは、この2点に力点を置いて、今回のような普及機を優先させたと解される。
そして、この2点は、ハイエンド端末を待ち続ける私のようなウィルコムコアユーザーにとっても朗報である。
なぜなら、第1点として、マーケットの拡大は新規参入メーカーを募りやすくなるという点。第2点として、インフラ整備が進めばエリアが改善するという直接の利益があるという点。そして、第3点として、エリアの増大は、解約者数の減少に寄与し、反射的に契約者数の増大につながる。それがマーケットの拡大を招き、また新規参入メーカーを募りやすくなるという好循環を呼べるという点がある。
今は、ハイエンド端末は、じっと我慢して、マーケットの拡大によって新規参入メーカーが増えることや、京セラがやる気になってくれることを願うのが、私にとって正しいスタンスであると思うのである。

インフラの整備は必須

長期的戦略を選択したウィルコムにとって、インフラの弱点の克服は必須である。

なぜならば、PHSに限らず、携帯端末にとって、インフラの弱点というのは、絶対的なもので、これを克服しなければ全面的な普及は無い。そして、解約率の高さは、このインフラの整備不足によるところも大きいだろうと思っている。

ウィルコムのインフラは、最近とみに叫ばれているマイクロセル構造をとっており、ネットワーク上の負荷分散率が高く、全体的な収容力が携帯電話各社と比べて多いという点に特徴がある。
そして、この特長を生かしてウィルコム定額プランは、実現され、維持されている。

しかし、このインフラにも弱点がある。

それは、一つの基地局のカバーする範囲が狭いため、高速移動に弱い、という点。
そして、他社と比べてエリアが絶対的に狭いという点。
さらには、パケット通信速度が、遅いという点である。

W-OAM

これらのすべての点に対して、ウィルコムが示す解答が、W-OAMである。
W-OAMの細かい説明はここでは省くが、最大の肝は、BPSKによるハーフレート通話の実現である。
現在では、ハーフレート通話の許可が下りていないため、実現は出来ていないが、あきらかにそれを見越したベースバンドチップを搭載していることからもわかるように、導入は確実である。
BPSKでのハーフレート通話の許可が下りれば、具体的にどのような事が可能かと言えば、通話品質は携帯以上であるにも関わらず、一つの基地局での通話可能エリアを、ドコモにおけるFOMAの基地局エリア一つがカバーするエリア範囲と同じにまで広げる事が出来るとされている。
これにより、かなりの高速移動中でもハーフレート通話が可能となるように思われる。きっと、そのうち、ウィルコムは、新幹線沿線にこのW-OAMによるBPSK通話可能な基地局を整備し、東京大阪間の新幹線でも通話がとぎれません的なテストをし、公表し、私が「お~すげぇ」と言うような予感がする。

また、面的にFOMAの基地局と同じになるというのならば、エリアの点でも、かなり展開が容易になる。特に山間部などの収容力が必要でないところでは、マクロセル的なエリア展開もできることになる。

これらの点からするに、やはり、W-OAMによるエリア展開を急ピッチで進める事は、ウィルコムにとって絶対的な弱点であるエリアの穴を埋める重要な要素であると考えられる。
とすれば、今回の発表であきらかになった普及機の優先という選択は、ウィルコムが生き残るために絶対的に必要な選択をしたにすぎないという事になる。

とはいえ

とはいえ、である。エリア展開のために、ユーザーの使い勝手が無視されては意味がない。
端末開発の力を抜いてもいけないのである。
この点で、ハイエンド端末を待ち望んでいたユーザーは怒りや落胆を覚えるのだと思う。

しかし、どうやら、「手を抜いた」というわけではなく、地味ながら中身が着実に進化している端末のようである。

WX320Kの中身

WX320Kの中身について、スペック毎に見ていこう

サイズ(mm) 幅×高さ×奥行き 約49×98×21(折りたたみ時、突起部含まず)  
質量 約105g  

ダブルホルダーにとって最も重要な事は、小さく、そして軽い事。合格点であろう。
さらに、この端末は、持ちやすさにも配慮されているらしい。

W-OAM ○
ダイバシティアンテナ ○
新ベースバンドチップ搭載
通話中着信表示機能搭載

通話機能は完璧です。低価格化路線ならダイバシティアンテナは省略かと思っていましたが、この通り搭載されています。
この点をみれば、やはり、ただ低価格端末というのをねらったわけではないという点がわかると思います。
また、この新ベースバントチップにより、端末のサクサク化、通話品質の向上、ハーフレート通話への対応が図られているようです。ま、ようするに、PCでいうマザーボードを最新の物に変えたということでしょうか。
これも、定額プランによってマーケットが拡大したからこそ出来た事だと思います。

カメラ  画素数 有効画素数約130万画素CMOS

手を抜いてないとすれば、WX310Kから画質の向上が見えるか?…勝手な予想

データフォルダ容量 約16MB(メールは別領域に保存)
メール保存容量 約4MB
添付ファイル 合計700KBまで

ここからも、低価格路線ならありえない進化をしている事がわかると思います。
保存メモリというのはあればあるほど便利な物です。16MBもあれば、かなり保存出来るという事がわかると思います。
Javaの仕様がどうなっているのかしりませんが、一つのアプリの容量制限が無かった場合、かなり大きなアプリも作れるという事です。

外部メモリスロット搭載せず
OperaによるWebストレージ用意

本体メモリの大幅な増大の一方で、外部メモリの搭載を省いています。この点は、かなりの不満点です。
その点に対する解答として、Webストレージを用意するようです。う~ん…、という感じでしょうか?

Operaブラウザ  バージョン Ver.7
RSSリーダー ○

バージョンは、WX310Kと同じですが、側面に拡大・縮小ボタンがない、Flashなしの二点で劣ります。
その代わりに、RSSリーダーを搭載しています。
Flashは、実用的な機能ではないという判断でしょうか。Flashを利用したアプリも確かにありましたが、それはJavaでやってくれということでしょうか。
う~ん…でも、RSSリーダーもJavaで出来る気がするのは気のせいでしょうか。
まあ、でも、PC上のライブブックマークをそのまま取り込めるとしたら便利だと思います。

JavaTM ○(MIDP2.0)

とうとう来た。という感じでしょうか。この端末のいじりどころはここでしょう。
ただ、ハイエンド端末ではなかったという点で、どれだけのコアユーザーが動くか?という点は疑問だったりします。
ただ、その分、公式コンテンツの拡張が進むと考えられます。
プリインストールが、アルカノイドというセンスが好き。ぷよぷよ体験版も付くようです

MIDI 64和音

着うたは可能なんでしょうか?…できなかったらダメだな、この機種。どうにか出来ると思うけど。

文字入力システム Advanced Wnn V2

公式サイトの画像を見ると、変換候補ウィンドウが別枠に表示されているように見える。これだけで、かなり使いやすくなっているような予感もする。が、ATOKにはかなわない。それでも、普及機としては最低限は満たしているといえる。

自動時刻補正機能 ○

地味にうらやましい。

絵文字がグラフィカルに

これも普及端末としては必要だったろう。定額プランではメールがタダという点を生かさない手は無い。

ミュージックプレイヤーなし

外部メモリがないからな~。ただ、着うたが出来るとすれば、何曲かフル着うたとして端末にいれておけそう。この保存容量なら。

 

いかがであろうか?…なかなか普及機としては完成度が高いように思えないだろうか。
また、これだけの完成度のある端末を普及させるというのだから、WX321Kとして登場されるであろう(WX331K?)ハイエンド端末は、この端末に外部メモリとFlashとミュージックプレイヤーをつけただけ、なんて事はないだろうと思われる。
おそらく、ワンセグ、ダブルメガピクセルカメラなどのよりステップアップした機能が搭載されるだろう。

とりあえず、wktkしてこの記事を終える事が出来てほっとしている。

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